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6.トークンの多重化

[トップ] [1.はじめに] [2.FL-netとは] [3.サイクリック] [4.メッセージ] [5.ネットワークへの参加シーケンス] [6.トークンの多重化] [7.ノードの離脱]

 トークンの多重化とはトークンが複数個発行されてしまい、送信権を複数ノードが持った状態のことです。通常ではこのような状態は発生することはありません。しかしながら信頼性の向上のため、多重化した場合のトークンを1つに収束させる仕組みがプロトコルに組み込まれています。

6.1 トークン収束の仕組み

トークン収束の仕組みはいたってシンプルです。
  • トークンが多重化した場合、宛先のノード番号が小さい方を有効とする

FL-netでは自分宛のトークンではなくても、全てのトークンを見ていて今どのノードに送信権が移動したか追跡しています。トークンの多重化によって送信権を得ている複数ノードは、宛先のノード番号を自ノードの番号と比較します。自ノードの方が小さければ送信権が自分にあると判断し、送信処理を継続します。逆に自ノードの方が大きければ送信権は自分ではなくなったと判断し、送信権を放棄します。

トークンを保持していないノードも自分宛以外のトークンフレームをリスニングしているので、複数ノードに送信権があると判断できます。同様に宛先ノードの大小関係でトークンを保持しているノードを1つにしぼり込みます。

 

次ページ 7.ノードの離脱